今日は美容師さん向けの記事です。
先日、ブログの記事に書いたプロシザースOKAWAの「Jag」
ご想像通りやっぱり購入してしまいました・・・それも考えるまもなく、即(笑)
今日はこの何とも不思議な切れ味のJagの魅力をお伝えしてみます。
Jagは前にも書きましたが、笹刃&階段型のブレードが融合した新感覚のシザー。
※iPhone &スマホの方はこちらの方がわかりやすいかな?拡大してみました。
このシザーを使って思ったことは・・・
ミディアム〜ロングのレイヤースタイルは本当にこの1丁ですべてが完了します。(セニングは別ね)
通常、この手の階段型ブレードのシザーは、切れ味が「堅い」んです。今持っている別の階段型ブレードのシザーはすごくよく切れるが、ブラントカット専用にしかなりません。しかし、このJagは実にオールマイティー。どんなシーンでもこちらの気持ちをちゃんと組んでくれる・・・そんなシザー。
今まで、ブラントカット用のシザー、そしてスライドやストロークは、よりカットしやすいシザーに持ち替えていました。
しかし、このJgaは・・・ブラントカットからスライド・ストローク・チョップなんでも全てこの1丁で完了してしまう。
このブレードの形状からして、スライドは難しいかな?って思ってましたが・・・いやいや、他のどのシザーよりもスライドカットはしやすいし、どのシザーよりも的確に「削りたい部分」をなめらかに削り削ぎ落としてくれる。
ストロークカットに関しても、きっちり狙った箇所をいとも簡単に”狙った量”だけ落としてくれ、おまけにまったく髪が逃げない。しかも驚くのは、逃げないのに全然引っかかりもなく、スムーズに、そして力強い。
こう書くと、じゃ、ブラントカットには使えないって事?って思うかもしれないけど・・・ブラントカットもまったく違和感なく普通にカット出来てしまう・・・。あの笹刃の形状で普通にブラントカット出来るって、通常あり得ないことですよね。
何なんだろう・・・この感覚って。
しかし、これは一度だけ使ってもなんとなく「ん?いいのかな?」ってくらいで、100%Jagの良さは感じないかもしれません。しかし、使っていくうちにどんどん味がわかってくる・・・お客様でテストするわけにはいきませんから、モデルを用意して色々試してみました。
使っていくうちに色々感じましたね。それはこのJagを自分なりに考えて使いこなせて始めて良さがわかり、いつの間にかメインシザーになり、手放せなくなる・・・そんなシザーなんだろうって思いました。
本当に今まで体験したことのない切れ味、そしてシザーから手に伝わってくる感覚。まったく”異次元”のシザーです。
ある意味、反則ですよ・・ここまで完璧だと・・・(笑)
でも、以前も書きましたが、ショートやグラデーション、ショートボブなどにはあえてオリジナルのブラントカット用のシザーを使ってます。それは、やはり「直感的」にカット出来るからですかね・・・
このJagもまったくショートやグラデーション、ショートボブが苦手なのか?っていうと・・・案外そうでもない気がする。使ってみれば、案外普通にカットが出来るのかもしれません。(まだ試していない)
しかし、そのカットはあえてプロシザースOKAWAが創る微粒子粉末ハイス鋼を使ったブラントカット用のシザーの切れ味を味わいたいし、なめらかに、そしてシャープにカットされたグラデーションを表現できるのは微粒子粉末ハイス鋼を使ったブラントカット用のシザーかな・・・と。
プロシザースOKAWAのラインナップ
Jagでもまったく問題なくカット出来るとは思います。しかし、切り口、切り落とす感覚、骨格に合わせた微妙なライン変更にはやはり「ストン」と落としてくれるブラントカット用のシザーが適しているのかな?とも思います。
しかし、ミディアム〜ロングのようなスタイルにはJagは本当に適していると感じました。アウトラインをあえてバラしたり、パネルをチョップしたりなど、わかりやすくいえば「あえて切りそろえないカット」その後ドライで(最初からドライカットの場合やアフターでの場合などスタイルと髪質によって前後する)全体の質感を考えながら毛量調整などのカットには本当に最適です。
なので、最近のミディアム〜ロングのレイヤースタイルのお客様は、ほとんどがこのJag1丁で完了しています。
うちみたいに、小さな店舗だと走り回ることもなく、じっくりその場でカット出来るから問題無いけど、大型店での複数のお客様を同時に掛け持つ場合などには本当に技術者にとっては本当に助かる1丁でしょうね。
文章に書くと、すごく難しいんですよ、この感覚。なんなんだろう・・・ずっと「こういうのがあればいいんだけどな・・・」っていうシザーがいきなり「はい、どうぞ」って手渡され、カットしてみたら思っていたライン&質感が簡単に表現できてしまう・・・そんな魔法のようなシザーです。
使ってみたいな?って思った技術者の方、プロシザースOKAWAへサンプルをお願いしてみてはいかがですか?(って、サンプルがタイミングよくあるかどうかはわかりませんが・・・)もしくは、私の方へ連絡頂けたらご紹介させて頂きますので遠慮なくお声がけ下さいね!是非、多くの技術者の方に体験して欲しい・・・そんな1丁です。
そして、最後に・・・
これは切れ味や使い勝手とは関係ないのかもしれませんが・・・過剰なデコレーションのない超シンプルなシザーのデザインは一生飽きの来ない、そして絶妙に手になじむ形状は、本当の意味でプロが持つ最高の1丁として長く愛用していける・・・そんなシザーだと思います。万が一手に微妙に合わないとしても、大川社長は快くリング等のカスタムを引き受けてくれます・・・(しかし、以前頼んだようなオーダーはやめましょうね・・・あんなのばっかり頼んでたら、いつか嫌われます・笑)