先日、深夜のTV番組で偶然見かけ、そのまま引き込まれるように見入ってしまった番組がありました。

 

「墨に導かれ 墨に惑わされ~美術家・篠田桃紅 102歳~」

篠田桃紅

出典:NHKオンデマンド

102歳、現役の美術家として今なお第一線で作品の発表を続けています。

 

プロフィール

篠田桃紅(しのだ とうこう)

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出典:http://www.asahi.com/

篠田桃紅さんは1913年、当時日本の租借地だった中国の関東州大連に生まれ、5歳の頃から篠田さんの父に書を教わり、以後独学で書を極めていきます。

第二次世界大戦が終わった頃、独自の観点で書から墨を使った抽象画を描きはじめ、1956年に渡米。

 

ニューヨークを拠点にアメリカ各地で個展を開催し、1958年に帰国。

 

帰国後は書の枠にとらわれることなく、壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事など、大作を手がけていきました。
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出典:http://ley-line.hatenablog.com/entry/2015/05/17/090606

 

幅広い活動が評価され、2005年にはニューズウィーク(日本版)の「世界が尊敬する日本人100人」にも選ばれ、現在は東京の南青山にアトリエを構え、作品を生み出しているそうです。

 

 

個展および作品

篠田桃紅さんは、渡米後に様々な個展を開催。

1954年 「日本現代書道展」(ニューヨーク近代美術館)

1956年 個展(スエゾフ・ギャラリー、ボストン)

1957年 個展(バーサ・シェイファー・ギャラリー、ニューヨーク)
個展(タフト美術館、シンシナティ)
個展(アート・インスティテュート・オブ・シカゴ東洋館、シカゴ)
個展(ギャラリー・ラ・ユーヌ、パリ)

1958年 個展(ジェファーソン・プレイス・ギャラリー、ワシントン

1961年 第6回サンパウロ・ビエンナーレ招待出品
「ピッツバーグ国際現代絵画彫刻展」 (カーネギー・インスティテュート、アメリカ)で特選を受賞

その他、帰国後には日本国内でも数々の個展を開催。

 

そんな篠田桃紅さんの大作をいくつか紹介。

 

東京芝増上寺大本堂の襖絵「ひふみよ」

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出典:ギャラリー桜の木
浄土宗大本山 増上寺

 

コンラッド東京「人よ」

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出典:http://www.weddingpark.net/00000dbf/photo/4/
コンラッド東京|コンラッドホテルズ&リゾート

 

高山の吉島家住宅

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出典:http://ameblo.jp/organi9-sta/entry-11269753698.html

 

静岡県沼津市役所4階 特別応接室

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出典:http://ley-line.hatenablog.com/entry/2015/05/17/090606

 

その他多数

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出典:岐阜現代美術館

 

篠田桃紅さんの作品は大英博物館、MoMA、グッゲンハイム美術館などの世界各国の数多くの著名美術館が収蔵し、京都迎賓館、皇居御食堂、アメリカ議会図書館、駐米日本大使館や京都御所などに作品を収蔵しています。

 

 

洗練された間

独特の空間を生かした構図、墨の濃淡により奥行きさえ感じとれ、そのなかに墨棒が絶妙な彩度と洗練された間が緊張感を生み出す。

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出典:岐阜現代美術館

 

極限まで抑えられた色彩、限りなくシンプルに、限りなく大胆に。

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出典:http://massneko.hatenablog.com

一度引いた線の上に、線を足すこともなく、幾度も色を重ねることなく、筆圧のみで濃淡を付け、作品を一気に描きます。

 

 

墨に導かれ 墨に惑わされ

様々な思い、数々の環境、たくさんの人との出会いから生まれる作品。

幼い頃から書と向き合い、やがて書の枠を飛び出し独自の感性で世界を魅了し続ける。

 

墨に導かれ 墨に惑わされ・・・

 

この言葉が全てを語っているような気がしました。

これからも、気の向くまま、筆の向くまま、素敵な表現をしていただきたいです。

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出典:http://www.gi-co-ma.or.jp/collection/shinoda/biography.html

 

NHKのオンデマンドに加入されている方は、下記URLからご覧になれるようです。

もし、ご興味ある方はこちらからどうぞ。

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https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2015062138SC000/

 

 

そして、こちらは発売開始からすでに20万部を突破した「一〇三歳になってわかったこと」。