以前、ブログにコンビニおでんの記事をアップしました。
確かに美味しくなりましたよね?コンビニおでん。
しかし、たまにはちゃんとしたおでんを食べてみたくなるときもあります。
と言うわけで、今日は西中洲にあるおでん屋さんのご紹介です。
西中洲 安兵衛
1961年創業という老舗のおでん屋さんが西中洲の裏路地でひっそりと営業している。
先代から引き継ぎ、今も創業当時と変わらぬ味を提供してくれています。
実はミシュランガイド福岡佐賀2014にて、ビブグルマン獲得という大人気店なのです。
・・・とはいっても、表に手書きのお品書きが・・・何となく、こういう店好きです(笑)
ガラガラと引き戸を開けると、お店の店主のおじいちゃん、そしておばあちゃんが優しい笑顔でお出迎え。
すごく好きだな〜、こういう雰囲気の店。
この日は平日ということもあり、予約の電話をしていったものの、普通には入れました。
まず、出てきたのが突き出しの「うるめいわし」そして「鯖味噌の大根」
大根の説明を聞いた後、「熱いうちに召し上がってください」と。
この二つだけでも満足・・突き出しからしてこんなに美味しいって・・・
まずはビールを頼み、おでんを注文。
取り皿におでんの出汁が入ってきて、「まずはこれを飲んでみてください、うちの味がわかります」と。
色の濃い、濃厚な見た目とは裏腹に、とてもあっさりしていて上品な出汁。
鰹と昆布、そして濃い口醤油で味付けした出汁は最高。
一皿目は「大根」「つみれ」「がんも」「たまご」「ブロッコリー」
どのネタもとても美味しい。
しっかりと出汁が染みた大根、絶妙な歯ごたえのつみれ、そしてがんももよく出汁を吸って美味い。
特に、たまごは殻のまま4日間かけてじっくり味をしみこませるというこだわりよう。
注文が入って殻を割り、出してくれるのたまごは、白身なんかふっかふかで、とても美味しい。
そして、全て注文が入ってから切り分けて出してくれます。
次に出てきたのが、スジのとりがらとおもゆ仕立てポトフ風。
安兵衛には、おでんのスジはないのですが、代わりにこの美味しいポトフ風スジが出てきます。
この何とも言えない「トロン」とした絶妙なスープがクセになりそう。
次に出てきたのが、「春菊」「糸こんにゃく」「厚揚げ」
「キャベツ巻き」「山芋」「ちくわ」「きんちゃくもち」
これもこだわりがあり、春菊や糸こんにゃく、ちくわは注文が入ってからサッと鍋に入れて
温めるだけ。春菊のような葉物は色が出てしまわないよう、そして風味や歯ごたえを楽しむため、
ねりものは鍋に入れて煮詰めると旨みを逃がしてしまうとのこと。
確かに、サッと温めただけの方が素材の味が生きてとても美味しい。
一通り食べた頃、おやじさんが美味しいおでんの作り方やその他いろんな事を教えてくださいました。
たまたまこの日はゆっくりしていたのでしょうが、すごく楽しい時間でしたね。
そして、お勘定が済み、店を出るときには、女将さんがずっとお見送り。
それも、遠くなって曲がり角で振り返ってみると、まだ見送ってくれていました。
帰りは、綺麗に咲いた夜桜を見ながら歩いて天神まで。
また、必ず行きたい!そんなお店がまた一つ増えましたね。
西中洲 安兵衛
住所:〒810-0000 福岡県福岡市中央区西中洲2-17
TEL: 092-741-9295
営業時間:18:00~23:00(閉店)
定休日:日曜(12月31日~翌1月4日休)